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ある双子の戦い!! ②


双子の戦いの続きです。

夢の中で妹とエッチな事をする夢を見てしまった加奈は戸惑い、気怠い朝を迎える。そんな彼女に待っていたのは……










昨夜の夢の事が忘れられない。加奈はその事に頭を悩ませていた。意識を覚醒させるなり自身の唇には夢の中でした里奈とのキスの感触が残っており、何とも言えない感情を抱かせた。更に加奈を苦しませたのは夢の中でした双子の妹とのキスが気持ち良いと感じてしまった事であり、彼女はフラフラと生気の無い足取りで階段を降りた。


「おはよう……」

「はよー……って、何その顔、徹夜二日目って感じ。あんまだらしない恰好しないでよね。こっちまで気分が落ち込むから」

「……うん、ごめん」

「え、何で素直なの?逆に気持ち悪い」


リビングに着くなり朝食の準備をしている里奈の姿があった。軽い挨拶をするが里奈は相変わらずな毒舌で加奈の顔の事を指摘する。しかし夢の事しか考えていない加奈は適当な返事を返し、里奈はその違和感に疑問を覚えた。


「あれ、お母さんは?」

「それがさぁ、さっき電話あって友達と朝まで飲んで泊めてもらったんだって。だから今日の夕方帰って来るってさ」

「そう、お父さんは……相変わらず仕事か」

「そういう事。つまり夜まで私と加奈だけ」


加奈の質問に里奈は答え、べぇと舌を出してうんざりと言わんばかりに肩を落とした。それを聞いても加奈はああそう、と気の無い返事をする事しか出来ず、明らかにいつもと違う態度を取った。里奈はやはり様子がおかしいと感じるが、そこで敢えて質問するような事はしない。聞いた所でどうせ素直に答えてくれる訳が無いと思ったからだ。
二人は席に着いて朝食を取る事にする。今は連休の為さして用事がある訳でも無い。友達と遊ぶ予定も無いし、適当に家でゴロゴロしていれば良い。そう考えていたが、加奈はそういう訳にはいかなかった。家にはいればどうしても夢の中でキスした相手である里奈の顔が目に映り、普通の表情を保つ事が出来なかった。


「ねぇ加奈……なんか本当に様子おかしくない?」


朝食を終えて適当に時間を潰していると、ソファに座ってぼーっとしていた加奈に対して里奈がそう声を掛けてきた。明らかに様子のおかしい双子の姉の事が気になり、とうとう質問する事にしたのだ。


「……ッ、そんな事ないよ」

「だってさっきからずーっと何も無い所見つめてるじゃん。明らかに変だよ。なんかあったの?話してよ」


ずいっと顔を近づけながら里奈はそう尋ねる。急に接近して来た里奈に驚いて加奈はビクリと肩を震わせ、ソファの横に若干ズレて距離を取った。
どうして自分は今ドキドキしているのだろう?何故双子の妹に近寄られただけでこんなに意識しているのだろう?様々な疑問が頭の中に浮かび、そしてすぐに泡となって消えていく。加奈は少しだけ頬を赤くし、誤魔化すように顔を俯かせた。


「里奈には……っ、関係ないよ」

「……ッ、何それ」


善意で伸ばした里奈の手を加奈は拒絶するようにピシャリと手で弾く。その行為に里奈は怒りと言葉で表現出来ない絶望感を感じ、思わず唇を思い切り噛みしめた。沸々と怒りだけが煮えたぎって行き、我慢が出来なくなる。そして突如、ソファに乗り上げると加奈を押し倒した。


「っう……何するのよ!」

「姉だからって調子に乗って……ムカつく!」

「里奈……っ! やめて、よっ!!」


ドタドタとソファから転げ落ちて二人は床に落ちる。そのまま里奈は加奈の黒髪を引っ張り、顔に手をやって思い切り力を入れた。加奈は何とかその手を引きはがそうと手を伸ばし、里奈の手を叩く。少女同士に非力な戦いは些細な物だが、それでも二人からすれば壮絶な戦いだった。加奈の髪が何本か引き千切れ、彼女の口から悲鳴が上がる。


「くっ……あんた、いい加減にしなさいよ!」

「んぐっ……このぉ!」


抵抗だけだった加奈も頭に来て思わず手を上げた。里奈の頬にバチィンと爽快な音を立てて加奈の手の平がクリーンヒットし、里奈はくぐもった声を漏らす。そこまで強くは無かったがそれでも里奈の頬は赤く腫れており、彼女も心なしか涙を浮かべているようだった。こうなったら後はもう泥沼であった。すぐに里奈もやり返し、加奈の頬を思い切り叩いた。ならばと加奈も里奈の頬を叩き、二人は互いの頬を何度も交互に叩いた。


「「ッ……く! ……んっ! ……っんく!」」


バチン、バチン、バチン、と音を段々と弱くなっていく。非力な二人が何度も同じ手で頬を叩いていれば自分の手の方が限界になり、叩く度に自身も手から痛みを感じ始めたのだ。加奈と里奈は片方の頬を真っ赤にし、目に涙を浮かべて荒い息を吐いていた。視線は合わせたまま、鋭く睨み合って相手を威嚇している。そして遂に疲れてしまったのか、二人は一度手を止めると顔を近づけて額同士を押し付け合った。


「はぁ……はぁ……何なのよ、あんたは……」

「そっちが……ぼーっとしてて、変だからでしょ……」


ぽろりと涙を流しながら加奈は鼻先に居る里奈に尋ねる。里奈の方もまた目にいっぱい溜まった涙を零し、痛そうに頬を擦りながら答えた。二人共何故自分達がすぐに喧嘩をするのか、どうしてこんな事になってしまうのか分からず、困惑するように涙を流した。
加奈は自分の中にある感情が何なのかを知ろうとする。そして一つの答えを得た。だがそれが果たして本当なのか、分からずまたもや混乱する。答えを得る為には確かめなければならない。加奈は覚悟を決め、口を開いた。


「あんたは……本当ムカつくのよ」


まるで告白するように、瞳を揺らしながら加奈はそう呟く。里奈は一瞬何を言っているのか分からなかった。どうしてそんな悲しそうな顔をしながらそんな事を言うのか、理解出来なかった。気が付けば加奈は里奈を床に押し倒し、唇を奪っていた。二人の柔らかい唇同士が触れ合い、マシュマロのような甘さが口に広がる。


「ん、っ……っつ……え、ちょ!?」

「っ……んっ」


里奈はまたもや困惑する。今、自分は一体何をされた?唇に柔らかい感触がした。それは何故だ?分からない。里奈には何も分からない。ただ呆然と加奈の悲しそうな顔を見つめる事しか彼女は出来なかった。里奈は申し訳なさそうに、バツの悪そうな表情を浮かべながら唇を離す。


「な、に……すんのよ?」

「……ごめん」


やっとの事で里奈はそう問い掛ける事が出来た。加奈はすぐには答えず、恥ずかしそうに頬を赤らめて視線を横にズラすと、ただ小さく謝った。その後はすぐに加奈は里奈を解放し、立ち上がると逃げるようにリビングから去って行った。残された里奈はまだ困惑しており、ゆっくりと身体を起こすと自分の唇に手を触れさせた。


「…………っ」


別の誰かの温もり。双子の姉の唾液が、口の中に混じっている。里奈はようやく何が起きたのかを改めて理解し、顔を真っ赤にさせた。そして糸が切れたように腕をダランと垂らすと、声として機能していない気の抜けた叫び声を零した。


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今日も日用の糧をいただいてありがとうございます

Re: 

コメント有難う御座います。
いつも見てくれて本当に有難うございます。

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