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エレベーター内で……EX 前編


こんにちは、白金です。

今回は私の過去作品である「エレベーター内で……」のリメイクの様な物を書こうと思います。


今回の「EX」は登場人物も

 西水ミヤノ から 西水宮野

 東山ナナコ から 東山奈々子 へと変更が行われています。


また、その他にも二人の性格や口調が若干修正が加わっていたり、以前の設定とは少し違った様な物もあります。

例えるならクウガとアギトの様な関係です。

という訳でして、今回の作品はパラレルワールドの様な物だと思ってください。


以上が注意点です。










「……あら?」


それはある夏の日の事、いつも通り会社に出勤して来た宮野はエレベーターの入り口の前に置かれた看板を見て思わず声を漏らした。
ーー故障中。
漢字にするとたった三文字で終わるその言葉に宮野は目眩を感じた。
こんな暑い日にエレベーターが利用出来ず、長い階段を登って自分の部署まで向かわなくてはならない。それは女性である彼女にとって耐えられない苦痛だった。


「故障中だなんて……信じられない。女であるこの私にあんな長い階段を登れって言うの?」


あまりの怒りに思わず宮野は動かないエレベーターに向かってそう言い放つ。
当然、答えが返って来るはずもなく、宮野は小さくため息を吐いてから体を階段の方へと向け、重い足取りで階段を登り始めた。


「ハイヒールなんて履いて来るんじゃなかったわ。くっ……足痛い」


しばらく宮野は無言で階段を登り続けていたが、とうとう足に限界が来ると一度腰を降ろし、履いているハイヒールを脱いで軽く自分の足を揉む。
無理をしたせいか彼女の足の裏は赤く腫れており、彼女はそれを見ると思わず涙ぐむ。しかしプライドの高い彼女はぐっと我慢をするとハイヒールを履き直し、再び階段を登ろうとする。
ふとその時、後ろから階段を登って来る足音が聞こえて来る。それを聞いて思わず宮野は後ろを振り返った。


「はぁ……はぁ……あ! 西水さん」

「東山……さん」


宮野が振り返ると、そこには汗を流しながら荒い息で階段を登っている東山奈々子の姿があった。
彼女は宮野の後輩に当たる社員で、その可愛さから宮野と同じくらい男性陣に人気のある女性である。
そんな彼女と朝から出会ってしまった宮野は当然機嫌が良いはずも無く、奈々子の姿を見るなり大きくため息を吐いた。


「奇遇ですね。こんな朝早くから」

「そうね。出来れば私は貴方とは会いたくなかったわ……」

「えへへ……私もです」


お互い最初は笑っていたものの、言葉を交わす事にどんどん不機嫌な顔になっていく。
実はこの二人、お互いが男性陣から人気である為、どっちの方が上かという理由で争った事がある。結果それは引き分けとなったが……今でも二人はお互いに対抗心を抱いており、こうして顔を合わせるごとに口喧嘩し始める。


「あれ、ひょっとして西水さん、休んでたんですか?私より先輩なのに体力無いですね〜」

「そう言う貴方だって階段を登ってる時随分と疲れてたみたいじゃない。そんな汗だくで……臭いわ。近寄らないで」


二人は口論しながら競争するように階段を登り続ける。
宮野はハイヒールでありながらも何とか我慢して必死に足を動かし、体力が無い奈々子もなんとか気力で頑張りながら足を動かし続ける。

そんな事をしているうちに二人は大分階段を登り上げ、後少しで自分達の部署に着く所までやって来た。しかし足が限界に達してしまった為、思わず動きを止めてしまう。


「はぁ……はあ……もう限界?東山さん……」

「そういう……西水さんだって……」


シャツのボタンを緩ませながら二人は口論し、壁に手をやって体を休ませる。
ただでさえ動きにくいスーツで動いた為、二人の服装は乱れてだらしない格好をしている。しかしそんな事気にならない程二人は相手を負かす事に熱中していた。


「ああ、もう……最悪。掻きたくもない汗掻いちゃった……」


奈々子はパタパタと手を動かしながら団扇代わりにし、額に掻いた汗を渇かす。
そんな時、ふと宮野の目にはスーツの間から見える奈々子の胸の谷間が映った。
その大きさは宮野に負けないくらいの物であり、汗のせいでシャツが透け、下着も見えるくらいになっている。もしも今此処に男が居たとしたら、完全に目がいくくらいのものであった。


「東山さん……まあ胸大きくなった?」

「へ?え、いや……分かりませんけど」

「…………」


思わず疑問に思った事を口にしてしまい、宮野は後悔する。
すると、宮野が何を思ったのかを理解した奈々子は怪しい笑みを浮かべ、詰め寄るように宮野に近づき始める。


「あれぇ?ひょっとして西水さん、自分の胸が私に負けてるとか思っちゃったんですかぁ?」

「なっ……なな!? そ、そんな訳ないでしょ!」

「あはは、でも凄い焦ってますねぇ。やっぱり図星?」


宮野の反応を見て喜ぶように奈々子は顔を歪ませる。
その表情はとても意地悪な顔で、彼女が可愛い顔をしていながら内心どれだけ腹黒いかを現していた。
図星までとは言わないが、自分が少し考えていた事を言い当てられてしまった宮野は悔しそうに唇を噛み締め、奈々子の事を睨む。しかし奈々子は怯む事なく、彼女に黒い笑みを見せつける。


「だ、だったら証明してあげるわ……!」


このままでは先輩としての威厳が無くなってしまう。そう思った宮野は自分の方が上だという事を証明する為、自分から胸を突き出して奈々子に見せつけた。
突然の反撃に奈々子は思わず怯んでしまい、後ずさりをする。


「うっ……」

「ほらほら、どう見ても私の方が大きいでしょう?」

「くっ……年増のくせに! 私の方が大きいに決まってます!!」


宮野の主張に負けずと奈々子も自らの胸を主張する。
そうして二人はしばらく睨み合っていたが、やがて何かが切れたように同時にお互いに掴み掛かり、叩き合いを始めた。


「このっ! 後輩のくせに生意気な奴ッ……!!」

「痛ッ! 何するんですか!!」


叩き合いと言いつつも狭い廊下での戦いの為、二人の勝負は半ばお粗末な物であった。
それでも的確に相手にダメージを与えようと二人は奮闘し、叩き合いを続ける。
やがて、疲労もあった事から二人の勢いは少しずつ落ちて行く。それでも何とか腕を振るい続けるが、動きは鈍く。最後にはお互いに抓り合うと言った何とも幼稚な勝負となった。


「いたたたた!! は、離して!!」

「ううううう!! そっちが先に離してくださいっ!!」


とうとう痛みに耐えられなくなった二人は悲鳴を上げ、相手に離すように言う。それでもプライドの高い二人は先に離そうとする事はせず、お互いに我慢し合う。
しかしその時、階段から誰かが登って来る足音が聞こえて来る。それを聞いた瞬間、二人はすぐさまお互いに離れ合い、何事も無かったかのように装う。


「「……ッ!!」」

「あれ?西水さん、東山さん、どうかしたの?」

「あっ、いえ……何でも無いですよ。ちょっと疲れちゃっただけで……!」

「そ、そうなんです。階段長いから〜」


階段から登って来たのは二人の先輩に当たる人物で、その先輩は二人に何かあったのかと問う。しかし二人は打ち合わせをしていたかのように口裏を合わせ、何も無かったと言い張る。
その先輩は二人が妙に汗を掻いているなと疑問に思いながらもスルーし、二人の前を横切る。


「後もうちょっとだから、二人共頑張ってね」

「「はーい」」


最後に先輩はそう言って階段を登って行く。
先輩が居なくなった後、二人は一度大きくため息を吐き、お互いに睨み合う。


「いずれ……決着付けるわよ」


「……望む所です」


そう言って二人は無言で階段を登り、部署に着くとそれぞれのデスクへと散って行く。
それから二人は仕事をしている間は顔を合わせる事があってもお互いに知らんぷりをし、スムーズに仕事をこなしていく。

そして夕刻となり、徐々に仕事場から人が減って行く。
ふと宮野は時計を見ると丁度良い頃合いだった為、帰る事にする。
机の上にあった資料等を鞄の中に詰めると、そのままデスクを後にして階段へと向かう。その時、宮野はちょっと気になったのでエレベーターの入り口に目をやると、そこには故障中という看板が置かれていなかった。


「あら……エレベーター、直ったのかしら?」


今朝は確かに看板が置かれていたが、今は置かれていない。という事は直ったという事なのであろう。
試しに宮野はボタンを押してみると、エレベーターは動きだし、一階にあったエレベーターが徐々に自分の居る階へと上がって来る。
その時、宮野はふと後ろから声を掛けられる。


「あ、西水さん。また会いましたね」

「東山さん……そうね、私達随分と縁があるのね」


今朝と同じように、嫌なタイミングで二人は出会う。
それを見計らっていたように同時にエレベーターが階に到着し、扉が開く。
二人はしばらく睨み合いながら対峙していたが、やがて宮野は小さくため息を吐き、口を開く。


「エレベーター……乗るんでしょう?」

「……ええ、もちろん」


宮野がそう言うと奈々子は頷きながら答え、二人はエレベーターへと乗り込む。
一階のボタンを押した後、エレベーターの扉は大きな音を立てながら閉まり、二人を密閉空間へと閉じ込める。
エレベーターに乗った後も二人はしばらく黙り合ったまま、目も合わせずにただ立っている。その沈黙に堪え兼ねたのか、奈々子は宮野の横顔を見ながら口を開く。


「西水さんって彼氏とか居るんですか?」

「ぶっ……いきなり何て事を聞くのよ……」

「えへへ。だって沈黙が痛かったから」


唐突な質問に宮野は思わず吹いてしまい、奈々子の顔を見て呆れる。
そんな奈々子は別に詫びた様子も見せず、頭を掻きながらえへへと頬を緩ませる。その仕草はとても可愛らしいもので、奈々子が何故男子陣に人気なのかも理解出来る物だった。


「居ないわよ……」

「えー、意外ー。西水さんだったら男なんて取っ替えひっかえだと思ってたんですけど」

「あんた……私の事どう思ってるのよ?」

「年増で甲斐性が無くて生意気なクソ先輩」

「なるほど、貴方喧嘩売ってるのね?」


可愛い顔とは裏腹に中身真っ黒な奈々子の発言に宮野は怒りを感じる。
このままでは先輩としての威厳が保てないどころか、女としてもこいつに負けてしまう。そう思った宮野はなんとか反撃に出ようとする。


「そういうあんたは居るの?彼氏」

「私は今フリーでーす」

「ふぅん、そう言って本当は彼氏なんて今まで作った事が無いんじゃないの?」

「……うっ」


図星だったのか、奈々子は先程とは一転して苦々しい顔をする。
今朝はあんなにも生意気だった後輩が急に弱々しくなる。そこで宮野はある事に気がつき、薄笑いを浮かべながら口を開く。


「ははぁん。あんたひょっとして、恋愛には奥手なんでしょ?居るんだよねー、お嬢様育ちでそういうのに詳しくない奴」

「ち、違いますよ!? 私だって付き合った事くらい……!!」


なんとか宮野の言葉を否定しようとする奈々子だが、そこから先の言葉が出ず、悔しそうに歯ぎしりをする。
それを見て宮野は完全に勝機を確信し、ますます笑みを深める。
それを見て奈々子は顔を赤くし、唇を噛み締めながら悔しそうに顔を顰める。そして最早なりふり構わず大声を上げながら罵倒を飛ばし始めた。


「大体西水さんだって実は付き合った事無いんじゃないんですか!? いつも男に媚び売ってながらちょっと距離置いてる事とかもありますし!!」

「なっ……私だって一度や二度は付き合った事……あ、あるわよ!! 私はあんたと違って大人なのよ!!」


最早それはお互いに罵倒し合うただの口喧嘩と化し、二人は頭の中で思い浮かぶ精一杯の貶す言葉を掛け合った。
ただでさえ密閉空間で大声を出せばそれは疲れる訳で、二人はすぐに汗だくになり、肩で息を切らし始めた。
そしていよいよ殴り合いが始まりそうになった時、突如エレベーターに異変が起こる。


「「……ッ!?」」


突然エレベーターが激しく揺れたかと思えば、全く動かなくなり、完全に機能停止に陥る。
二人はしばらく様子を伺っていたが、やがて事態を理解すると急に青ざめた表情なり、先程とは一変して静かになった。


「ちょっと……ひょっとしてエレベーター止まったんじゃないの?」

「どうやら、そうみたいですね……」

「最悪だわ……」


ポツリと宮野が呟くと、奈々子も同意し、二人はますます暗い表情となる。
ただでさえ気の合わない二人が同じ空間に居るだけで雰囲気が悪くなるというのに、閉じ込められてしまったという状況にますます場の空気が重くなる。


「非常ボタンも反応しないし……何よコレ、ひょっとして朝まで閉じ込められなきゃいけないの?」

「わー、すっごいワクワクな状況ですねー」

「……笑えないわよ」


ボタンをカチカチと押しながら宮野が状況を確認していると、奈々子はどこかふざけたように笑う。
そんないちいち気の障る動作をする奈々子に怒りを感じながら宮野は壁に寄りかかり、腕を組んで沈黙する。

とりあえず今は助けが来るまで待つしか無い。そう判断した二人だったが、段々とエレベーターの中では熱気が籠もり、暑さを感じ始める。
特に今日は気温が高い為、二人は極力動いていないのにも関わらず額から汗を流し始めていた。


「……暑いわ」

「そーですね。私スーツ脱ぎますね」

「……女として少しは恥ずかしがったりしないの?」

「良いじゃないですか。どうせ今は先輩しか見てないんだし」


遠慮のない奈々子はそう言ってスーツを脱ぎ、シャツのボタンを緩める。
汗が垂れているせいでシャツが透け、うっすらと奈々子の下着が見える。それを見ぬ振りしながら宮野も同じようにスーツを脱ぎ、シャツのボタンを緩ませた。

最早水着と言っても過言で無い姿に恥ずかしさを感じたのか、それとも単に暑いだけなのか、二人の顔はほんのりと赤く染まっている。


「やっぱ西水さん、胸大きいですねー。羨ましいなぁ」

「……あんた、やっぱり喧嘩売ってるんでしょ?」

「いえいえ。私は正直な感想を言っただけですよ」


ふと奈々子がそんな事を言い出し、若干挑発気味な口調で宮野にそう言う。
それを不快に思った宮野はギロリと奈々子の事を睨みつけるが、奈々子はそんな事気にした様子も見せずに話を続ける。


「……ねぇ、どうです?せっかくだから此処で決着付けませんか?」

「はぁ、あんた正気?私達は今閉じ込められてるのよ?」

「だからこそ、ですよ。丁度良いじゃないですか。此処なら誰にも邪魔されないですし」


ユラリと奈々子の体が動き、壁に寄りかかっている宮野に近づく。そして丁度宮野の顔の横に腕を置き、逃げられないようにしてから奈々子はそう話を持ちかける。
宮野は一瞬、奈々子が正気かと疑ったが、確かに彼女の言う通り、この場所なら誰にも邪魔されずに好きなだけ勝負をする事が出来る。
宮野は数秒考えると答えを出し、奈々子と視線を合わせる。


「そうね……良いわ、勝負してあげる」

「そうこなくっちゃ」


宮野が答えると奈々子はニヤリと笑みを零し、そっと宮野のシャツのボタンに手を伸ばす。
同じように宮野も奈々子のシャツのボタンに手を伸ばすと、二人はお互いの服を脱がし合い、下着だけの姿となった。

その下着もまた派手で露出が激しく、二人の性格を現している。
露出の激しい姿になった事で二人のスタイルは明らかなものとなり、二人はまじまじと相手の体を見つめ合った。
そして数秒後、二人は覚悟を決めたようにお互いに睨み合う。


「勝負が終わった後の貴方の顔が見物だわ」

「こっちの台詞ですよ……精々後悔しない事ですね」

「それこそ、こっちの台詞よ……!」


そう言い放った瞬間、二人は同時に相手に飛びかかる。
今此処で、二人の女の戦いの幕が上がった。



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No title 

続きではなかったですが、これはこれで楽しめました

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