FC2ブログ

闘騎士の性闘 ①



こんにちは、白金です。

今回は奴隷同士の戦いがテーマです。
奴隷という鎖に繋がれて日々コロシアムで戦う戦士が、身体を合わせて闘う。


登場するのはミカという褐色肌の戦士と、アリアという金髪の戦士です。
どうか宜しくお願いします。









“闘騎士”。
それは戦う事だけを命令された奴隷達の役割。
日々刺激を求む人々は奴隷達に互いに殺し合いをさせる事で自身の欲求を満たしていた。

そして今日もまた、鎖に縛られた奴隷達は“コロシアム”で終わりの無い戦いに身を投じている。





ミカ。それが私に与えられた奴隷としての名前。
祖先からの遺伝で周りの人種とは違う褐色の肌をしており、髪も真っ白でよく周りから疎まれている。

首に付けられた鎖は奴隷としての証。これがある限り私は此処から逃げ出す事は出来ない。コロシアムで死ぬまで戦い続けるか、手に入れた賞金で自由を勝ち取るか、その二択しか救いは無い。
最も、賞金の殆どはオーナーに奪われてしまうのだが。


「ーーふん!」

「うぐぁぁあああああ……ッ!!?」


向かって来た敵に対して剣を振るい、首を切り落として止めを刺す。
コロシアムでの敵は様々、屈強な男だったり、私のような華奢な女だったり、時には虎や像という事もある。


「……もうこの剣は使えないな」


敵の血を浴びたせいでなまくらになった剣を捨て、代わりの得物を探す。幸いコロシアムでは無数の死体が転がっている。その中から代わりの武器を探すのは容易だ。
私は手頃な斧を見つけ、それを手にして握り絞めた。


「貴方、中々やるようね」

「……!」


ふと前を見ると、金色の髪を長く伸ばした女性が立っていた。
真っ白な肌で、場違いな容姿をしている。とても美しく、まるで貴族の娘のようだった。
だが彼女の首には鎖が付けられている。それはまさしく奴隷の証明だった。
つまり、敵だ。


「私はアリア。尋常に勝負よ」

「……良いだろう」


コロシアムでは決闘を望まれたら断る事は出来ない。どちらかが死ぬか、終了の鐘が鳴るまで戦い続ける。
私は小さくを息を吐き、斧を握りしめると前へと飛び出した。アリアと名乗った女性は持っていた長剣を構え、私の一撃を受け止めた。


「ーーッ! 良い腕してるじゃない。手が痺れちゃったわ」

「そうか。逃げるなら今の内だぞ」

「!! ……誰が逃げるもんですか!!」


元より奴隷が逃げる事は出来ない。私の挑発に乗ったアリアは顔を赤くしながら剣を振りかぶり、私に突撃して来た。そんな安易な攻撃は容易く避ける事が出来る。
カウンターで私は斧をアリアへと叩き付ける。が、鎧で防がれてしまった。アリアの胴体が離れる事は無く、彼女はそのまま地面へと崩れ落ちた。


「ぐっ……!?」

「終わりだ」


仕留め損ねたが、どちらにせよ同じ事。私は止めを刺す為に彼女へと近づいた。が、丁度その時コロシアムの終了を知らせる鐘が鳴った。
周りで戦っていた奴隷達も各々武器を降ろし、突かれた様にうめき声を上げ始める。

私も斧を降ろし、それを捨てた。さっさと控え室へ戻る為にその場を後にしようとするが、アリアが怒ったように声を上げる。


「ま、待ちなさい! 逃げるつもり!?」

「逃げるもなにも……今日はもう終わりだ。終了の鐘は鳴った。もう戦う意味は無い」

「……ッ!!」


中途半端に勝負に区切りが付いてしまった事に納得行かないらしく、最後までアリアは不機嫌な顔をしていた。だが監視の目が鋭くなると渋々コロシアムを後にし、彼女も控え室へと戻って行った。

私も控え室に戻ると、オーナーが今日の取り分を仕分けしていた。
オーナーが持っている奴隷は十人。今日はその半分がやられてしまったらしい。オーナーは不機嫌な表情で銅貨を数えている。


「ミカ、今日のお前の取り分だ。明日もしっかり稼いでくれよ」

「……はい」


オーナーは銅貨の入った袋を私に手渡し、さっさと部屋に戻るように指示された。部屋はコロシアムの奴隷部屋の所にある為、殆どは囚人と扱いが一緒だ。
私は奴隷の中でも比較的に強い為、幾分かマシではあるが。

まるで牢屋のような自室に着き、私は武器を降ろして鎧を脱ぎ始める。無駄に大きい胸のせいで脱ぎづらい。戦いの時にも支障が出る為、本当に困った代物だ。


「ふぅ……今日も疲れたな」


風呂を浴びたい気分であったが、奴隷の風呂場は混浴の為、女性が行くと酷い事になる。奴隷には男女の分別もされないらしい。
まぁ中にはソレ目的の為に風呂場に行く事もあるが……私はご免だ。

誰も居ない夜中にでも入ろうかと考えている時、廊下から誰かが近づいて来た。オーナーかと思って覗くと、何とかそれは今日戦った相手、アリアであった。

鎧を来たままで、顔にも返り血が付いている。どうやら自室に戻らずそのままこちらに来たらしい。


「また会ったわね」

「……何か用か?今日の試合はもう終わったはずだぞ」


部屋に鍵は無い。アリアは檻をくぐって簡単に私の部屋へと入って来た。どこか挑発的な態度で、私も思わず顔をしかめる。


「まだ貴方の名前を聞いてなかったと思ってね。わざわざ来たのよ」

「そうか、なら私の名前はミカだ。もう良いだろう。帰ってくれ」

「何よ、素っ気ないわね。少しはお喋りしましょうよ」


そうは言うが、彼女の瞳は全然お喋りという雰囲気では無い。むしろ殺し合いでもしに来たかというくらい殺気が籠っている。

私は壁に掛けている斧に目をやった。こんなでかい武器はこの狭い部屋で振り回す事は出来ない。少し不利か。
だがアリアの方も武器は持っていない。であるなら殴り合いで勝機はあるか?


「そんな怖い顔しないでよ。何もやりに来たって訳じゃないんだから」

「……そうは見えないがな」


どうやらいつの間にか険しい表情をしていたらしい。アリアは自身が無害である事を証明するように両手を上げるが、相変わらず瞳は鋭い。
私はいつでも動けるように態勢を取った。


「フフ……まぁ確かに、あの勝負には少し不満があったからね。ちょっとしたリベンジよ」


彼女は自身の唇を指でなぞりながらいやらしい笑みを浮かべてそう言う。蛇のような、嫌悪感の抱く雰囲気を帯びている。

確かに今日の試合は中途半端に終わってしまった。彼女からしてみれば私が止めを刺さなかった事に不満を抱いているのだろう。時折居るのだ。命が救われたのに勝負を馬鹿にされたと思ってリベンジする輩が。
彼女もまた、無駄にプライドが高い戦士なのだろう。


「……だがどうするつもりだ?コロシアム外での勝負は御法度だ。見つかれば奴隷よりももっと酷い目に合うぞ」

「確かにその通りね。だから、さ。別の方法で決着を付けましょ」


彼女の瞳が怪しく光る。どうやらちゃんと勝負方法も考えて来たらしい。喧嘩を売られたなら買うしか無い。私もやる気になり、彼女の申し出を受ける事にした。


「場所を変えましょ。今の時間なら風呂場には誰も居ないわ……そこで、やりましょ」

「良いだろう……望む所だ」


私達は場所を変える事にし、風呂場へと向かった。
廊下を移動している最中、彼女の表情がまるで悪魔のように歪んでいるように見えたが……気のせいだろうか。



スポンサーサイト
[PR]

コメント投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  •  管理者にだけ表示

 

ありそうでなかった設定ですね。続きが楽しみです

Re: 

コメント有り難う御座います。
出来るだけ早く更新出来るように務めます。

トラックバック

http://hakukinn.blog.fc2.com/tb.php/85-e3b358c4